Shopify新テーマ「RISE」徹底解説|DAWNとの違いと最適な選び方【2025年版】
🎌 Shopifyが日本市場向けテーマ「RISE」をリリース
Shopifyが2024年、日本市場を意識した新しい公式テーマ「RISE(ライズ)」をリリースしました。
この記事では、RISEの特徴、他の公式テーマ(特にDAWN)との違い、使用可能なセクション、そしてどのテーマを選ぶべきかについて詳しく解説します。
結論を先に言うと、多くの場合はDAWNで十分ですが、RISEの「日本語構成」は参考になる部分が多く、DAWNをベースにRISEの要素を取り入れるのが最適解です。
📺 この記事の元動画:
日本向けShopifyテーマ RISE 徹底解説(YouTube)
📈 なぜShopifyは日本向けテーマを作ったのか?
日本市場の急成長
2023年、日本はShopifyマーチャント増加率で世界第1位を記録しました。
この急成長を受けて、Shopify本社は日本市場を戦略的に重要視するようになり、日本語・日本文化に対応したテーマ開発に着手しました。
「RISE = 日出づる国」を意識したネーミング
テーマ名の「RISE(昇る・立ち上がる)」は、日本を意味する「日出づる国(Land of the Rising Sun)」を意識したネーミングです。
Shopifyが特定の国・文化を意識してテーマ名を付けるのは異例で、日本市場への本気度が伝わります。
🔍 RISEテーマの特徴とDAWNとの違い
結論から言うと、RISEとDAWNに機能的な大きな差はありません。
両者とも、Shopify公式の無料テーマであり、基本的なEC機能は同等です。では、何が違うのでしょうか?
主な違い①:商品説明文の配置
DAWN: 商品画像の下に説明文を配置
RISE: 商品画像の右側に説明文を配置
これは単なるレイアウトの違いに見えますが、実は日本と欧米の購買行動の違いを反映しています(後述)。
主な違い②:日本語フォントの最適化
RISEは、日本語の可読性を重視したフォント設定がデフォルトで組み込まれています。
DAWNでも日本語フォントは使えますが、RISEは最初から日本語に最適化されているため、フォント調整の手間が省けます。
主な違い③:デモストアが日本語
これが最も大きな違いです。
従来の公式テーマは、デモストア(サンプルサイト)が英語で作られており、日本人には「イメージしづらい」という課題がありました。
RISEのデモストアは完全に日本語で構成されており、日本の商材(例:食品、アパレル、コスメなど)を想定したレイアウトになっています。
主な違い④:管理画面の日本語化が進行
Shopify全体の日本語化が進んでおり、RISEリリース以降、テーマエディター内の説明文やボタン名(「カートに追加」など)の日本語対応が加速しています。
🎨 RISEで使用可能なセクション一覧
RISEテーマには、以下の17種類のセクションが標準搭載されています:
- 特集コレクション
- 特集商品
- コレクションリスト
- リッチテキスト
- テキスト付き画像
- 画像バナー
- スライドショー
- コラージュ
- マルチカラム
- 複数列
- 折りたたみ可能なコンテンツ
- メール登録
- お問い合わせフォーム
- 動画
- ブログ記事
- カスタムLiquid
- ページ
これらのセクションを組み合わせることで、コーディング不要で多彩なレイアウトが実現できます。
詳細については、Shopify公式のテーマに関するヘルプページをご覧ください。
💡 2025年の重要トピック:テーマの差が縮まっている
実は、2025年現在では「このテーマじゃなきゃできない」ことはほとんどありません。
理由①:Shopify AIによるブロック生成
Shopifyは、AI技術を活用したブロック生成機能を順次リリースしており、テーマに依存しない柔軟なデザインが可能になっています。
理由②:高機能デザインアプリの登場
Marketdiveが近日リリース予定の「デザインセクション追加くん – スライダー・ポップアップ・追従バナー・フォーム」(英名:DesignSection Pro – Slider, Popup & Form Tools)のようなアプリを使えば、どのテーマでも高度なデザイン機能を追加できます。
🚀 近日リリース予定:デザインセクション追加くん
このアプリを使えば、以下の機能がどのテーマでも利用可能になります:
- ✅ スライダー・スライドショー
- ✅ ポップアップ(タイマー付き・離脱防止)
- ✅ 追従バナー(固定ヘッダー・フッター)
- ✅ 高機能フォーム
- ✅ カスタムセクション追加
テーマに縛られず、自由なデザインが実現できます。
結論:テーマ選びよりも「安定性」と「拡張性」を重視
デザイン機能がアプリで補完できる今、テーマ選びで重要なのは:
- 安定性 – バグが少なく、長期運用に耐えるか
- 互換性 – アプリとの相性が良いか
- 情報量 – カスタマイズ情報が豊富か
- アップデート対応 – 最新機能に素早く対応するか
この観点から見ると、やはりDAWNが最も優れていると言えます。
🏆 それでもDAWNを推奨する5つの理由
RISEが日本向けに作られたとはいえ、実務ではDAWNの方が優れていると考えます。その理由は以下の通りです。
理由1:最も安定している
DAWNは、Shopifyの標準テーマとして最も長く運用されており、バグ修正やセキュリティアップデートの実績が豊富です。
新しいテーマは、どうしても予期しない不具合が発生するリスクがあります。
理由2:アプリ互換性が圧倒的に高い
Shopifyアプリの多くは、DAWNを基準に開発・テストされています。
そのため、アプリをインストールした際の動作不良やデザイン崩れのリスクが最も低いのがDAWNです。
理由3:アップデートへの対応が最速
Shopify本体のアップデートや新機能がリリースされた際、DAWNは最優先で対応されます。
RISEも公式テーマですが、アップデートの優先順位はDAWNの方が高い傾向があります。
理由4:カスタマイズ情報が圧倒的に多い
DAWNは世界中で最も使われているShopifyテーマであり、カスタマイズ方法やトラブルシューティングの情報が豊富です。
- Shopify公式ドキュメント
- 開発者ブログ
- YouTube解説動画
- Stack OverflowやRedditの投稿
これらの情報のほとんどがDAWN基準で書かれているため、問題解決が圧倒的に早くなります。
理由5:公式ドキュメントがDAWN基準
Shopifyの公式ヘルプやチュートリアルは、DAWNを前提に書かれているケースが多く、学習コストが低いのもメリットです。
🇯🇵 日本語構成の意味:なぜRISEは説明文を右に配置したのか?
RISEが商品説明文を画像の右側に配置した理由は、日本と欧米の購買行動の違いにあります。
日本のECは「読ませて購入」
日本人の消費者は、商品を購入する前に詳しい説明文を読む傾向が強いです。
- 素材や成分の詳細
- 使い方や効果の説明
- サイズ感やフィット感
- 他の商品との比較
そのため、説明文を画像と同じ視線の流れ(左→右)に配置することで、自然に読ませる構成になっています。
欧米のECは「見せて購入」
一方、英語圏の消費者は画像や動画を重視し、説明文は補足程度に読むケースが多いです。
そのため、DAWNは画像を最優先で配置し、説明文は下にスクロールさせる構成になっています。
CVR改善のヒント
この違いを理解することで、CVR(コンバージョン率)改善に活かせます:
- 日本向けストア → 説明文を右側または上部に配置
- 越境EC(英語圏向け) → 画像を大きく、説明文は最小限
✅ 結論:最適なテーマ選択とは?
基本的にはDAWNで十分
ほとんどのShopifyストアにとって、DAWNを選んでおけば間違いありません。
- 安定性が高い
- アプリ互換性が高い
- 情報が豊富で問題解決が早い
- アップデート対応が最速
RISEの「日本語構成」を参考にする
ただし、RISEの以下の要素はDAWNにも取り入れる価値があります:
- 商品説明文を画像の右側に配置(カスタマイズ)
- 日本語フォントの最適化
- 日本の商材に合ったレイアウト設計
推奨構成:DAWN + RISE要素 + デザインアプリ
DAWNをベースにして、RISEの日本語構成とデザインアプリを組み合わせることで、以下のメリットが得られます:
- ✅ 安定性・互換性の高いDAWN
- ✅ 日本人に最適化されたレイアウト
- ✅ CVR改善につながる構成
- ✅ デザインアプリで機能拡張
Shopifyの日本市場への姿勢を歓迎
RISEのリリースは、Shopifyが日本市場を本気で攻めている証拠です。
今後も日本向けの機能改善やローカライズが期待できるため、長期的にはShopifyを選ぶメリットがますます大きくなるでしょう。
📋 テーマ選びのチェックリスト
以下のチェックリストを参考に、最適なテーマを選びましょう:
- ☐ 安定性重視 → DAWN
- ☐ アプリを多用する → DAWN
- ☐ カスタマイズ情報が欲しい → DAWN
- ☐ 日本語フォントにこだわりたい → RISE or DAWNをカスタマイズ
- ☐ 日本向けレイアウトにしたい → DAWNをRISE風にカスタマイズ
- ☐ とにかく簡単に始めたい → RISE(初期設定が日本語対応済み)
- ☐ 高度なデザイン機能が欲しい → DAWN + デザインアプリ
🎯 まとめ
Shopifyの新テーマ「RISE」は、日本市場への本気度を示す素晴らしいリリースです。
ただし、実務的にはDAWNの方が安定性・互換性・情報量で優れているため、基本的にはDAWNを選ぶことをおすすめします。
その上で、RISEの日本語構成(説明文の配置、フォント最適化など)を参考にしてDAWNをカスタマイズし、さらにデザインアプリで機能を拡張することで、最適なShopifyストアを構築できます。
「DAWN + RISE要素 + デザインアプリ」の組み合わせが、2025年現在の最適解です。
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