ECサイトのCVR(コンバージョン率)を上げる商品画像とは!?【Shopify事例も紹介】
ECサイトと店舗の大きな違いの一つは、「商品を実際に手に取ることができない」という点です。皆さまも自分が店舗で何かを購入する時は、商品を手に取り、あらゆる角度から見て、服なら試着して、吟味してから購入を決めると思います。
ECサイトでの購入を検討するユーザーも、可能であれば同様に商品を吟味したいと考えるでしょう。このことから、ECサイトのCVR(コンバージョン率)に商品画像がいかに大きな影響を与えるかお分かりになると思います。
では、CVR(コンバージョン率)を上げる商品画像とはどのようなものなのでしょうか? 本記事では、オンラインストアを運営・ご担当されている皆さまのそんな疑問にお答えするため、ECサイトの売上を伸ばす商品画像の要素を紹介致します。一部ではShopifyを事例に対応可能な方法も紹介致します。
更にShopifyでECサイトを構築・運営されている方向けに、商品画像・商品ページを改善するShopifyアプリを紹介致します。
【この記事はこんな方におすすめ】
1. ECサイトのCVRを上げる方法を知りたい。
2. どんな商品画像が良いか悩んでいる。
3. 商品ページからの離脱率を下げたい。
商品画像を工夫してCVR(コンバージョン率)を上げる方法
複数の角度・距離から撮影する
冒頭で述べた通り、ECサイトでの購買体験を店舗に出来るだけ近づけることが理想の一つだと思われます。そのため、ECサイトのユーザーが店舗で見るのと出来るだけ同様に見せられるように、商品を様々な角度から撮影した画像を掲載しましょう。画像が正面から撮影した1枚しか載っていないと、消費者は不安になってカートに入れるのをためらうかもしれません。
また、その商品の強み(差別化要素)を強調できるような距離で撮影するのも有効です。例えばブランドに強みがある場合は、商品のブランドロゴをアップにした写真も掲載すると良いでしょう。
これの発展形として考えられるのが、3Dモデルや動画を採用することです。Shopifyのストアでは商品画像に3Dモデルと動画いずれも掲載することができます。詳細は以下のShopify公式ブログ記事をご覧ください。
参照記事:もっとリアルな商品ページを実現! 3Dモデルと動画のサポート機能を公開 – Shopify
【本章のポイント】
1. 商品を様々な角度から撮影した画像を掲載する。
2. 商品の強み(差別化要素)を強調できるような距離で撮影した画像を掲載する。
3. 3Dモデルや動画を掲載する。
使用シーンを想像させる画像を掲載する
お客様が店舗で服を試着したりバッグ・小物を手に取ったりする目的は、自分がその商品を使用するのを想像し、求める商品かを考えることです。そのため、ECサイトでも商品単独の画像だけでなく、ユーザーが商品の使用シーンを想像できるような画像を載せましょう。
商材が服であれば、モデルの着用画像が挙げられます。その際、モデルの身長と着用サイズを合わせて掲載すれば、ユーザーが自分の体型を踏まえて商品サイズを選べるので良いですね。また、アパレルのECサイトでは1商品につきモデル1名が1サイズのみ着用している商品ページが多いですが、様々な体型・顔つきのモデルが複数サイズ着用した写真を掲載すると、より幅広いお客様に商品の使用シーンを想像してもらえるかもしれません。
撮影場所にも工夫の余地があります。また服を例にとると、スタジオ撮影だけでなく、部屋の中・街ブラ・スポーツなど、その商品の使用想定シーンに合わせたロケーションで撮影した写真を載せることも有効ではないでしょうか。
少し前から流行っているキャンプ用品などは、キャンプ場など臨場感溢れる場所で使用されている画像が魅力的に映るでしょう。
これの発展形として考えられるのが、実際のユーザーによる写真です。ECサイト運営者側が用意した画像だけでなく、実際に購入して使っているユーザーの写真があれば、消費者もよりリアルに商品を感じることができるでしょう。
少し話は逸れますが、Instagram等のSNSでユーザーによる投稿(ハッシュタグを付けていただく)を推奨すると、自社ECサイト外でも使用シーンを含めた商品画像が拡散することになるので、マーケティングに効果的だと思われます。
【本章のポイント】
1. ユーザーが商品の使用シーンを想像できる画像を掲載する:商材が服の場合はモデル着用画像を載せ、モデルの身長と着用サイズも掲載する。
2. 実際の使用シーンに合わせたロケーションで撮影した画像を掲載する。
商品画像をズーム(拡大)できるようにする
これは商材によりますが、ユーザーが特に質感に期待するような商品は、画像をズーム(拡大)できるようにすると良いでしょう。「複数の角度・距離から撮影する」で述べたように強調したい箇所をアップにした画像はもちろん有効ですが、それではお客様は商品の一部しか見ることができません。お客様自身が商品画像をズームして、気になる箇所を好きなように見られるようにすると、購買体験をより充実させることができるでしょう。
Shopifyでは、Shopifyアプリを使用することで商品画像のズーム機能を実装することができます。具体的なアプリ名は本記事の後半に紹介致します。
【本章のポイント】
1. 商品画像をズーム(拡大)できるようにする:特に質感が期待されるような商品に効果的。
2. Shopifyアプリを使用することで実現可能。
画像にアピールポイントを記載する
これも商材によりますが、商品のアピールポイント(差別化要素)を画像に直接載せるのも一つの方法です。例えば商品の強みが何らかの認証を得ているという点にある場合、その団体の認証マークや★のマーク等を商品画像に載せることが挙げられます(必要に応じて許可を得てください)。また、「送料無料」をアピールしたい場合はそれを画像に載せることも良いでしょう。
これはすべての商品に当てはまるわけではないので、ご自身の商品の強みを見極めた上で実行ください。
【本章のポイント】
1. 商品のアピールポイント(差別化要素)を画像に直接載せる:団体の認証マークや送料無料など。
2. すべての商品に当てはまるわけではないので要注意。
高画質の画像を使用する
同じ商品でも画質によって見え方は大きく異なります。画質が良いほど商品の良さが際立つため、この点は拘りましょう。
一方、基本的には画質が良いほど画像のファイルサイズが大きくなります。そのような画像を多く掲載するとECサイトの表示速度が低下し、UXが悪化したりSEOで不利になる可能性がゼロではありません。そのため、どのようなフォーマットで商品画像を掲載するかにも注意を払うと良いでしょう。
以下の記事では、Shopifyで構築したオンラインストアで使用可能な画像フォーマットを纏めています。こちらも是非ご参考にしてください。
【本章のポイント】
1. 高画質な画像を使用する。
2. 但し、ファイルサイズが重くなりすぎないよう、フォーマットに注意する。
商品画像の枚数を最適化する
これは商品画像自体というより、商品ページの構成の話です。例えばShopifyでは1商品に対して250枚までの画像を登録することができます。しかし商品の魅力を伝えられなければ、いたずらに枚数を増やすのは得策ではないでしょう。ユーザーが十分に商品を吟味でき、かつ多すぎない(お客様が離脱しない)枚数を見極めましょう。
これを見極める手段の一つに、Microsoft Clarityなどのヒートマップツールでユーザーのページ内での動きを確認したり、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスで商品ページからの離脱率を分析することが挙げられます。これらの方法は以下の記事でも紹介したので、興味のある方は是非ご覧ください。
以下のブログ記事によると、Amazonの場合は、商品画像は写真6枚と動画1つが良いとされています。ご参考とされてみてはいかがでしょうか?
参照記事:【Amazon出品者向け】商品画像要件と売上を伸ばす撮影方法を解説 (torun.studio)
【本章のポイント】
1. ユーザーが十分に商品を吟味でき、かつ多すぎない画像枚数を見極める。
2. Amazonの場合は、商品の写真6枚と動画1つが良いと言われている。
バリエーション画像を登録する
こちらも商品ページ構成についてです。そもそも論ですが、色違い等を1商品のバリエーション(オプション)として登録しておくと、ユーザーの利便性(ユーザビリティ)が上がり、かつページ滞在時間を増加させることができます。結果としてSEOで有利になったりCVR(バリエーション率)の増加に繋がるでしょう。
このようにバリエーションを登録する場合は、合わせてバリエーション毎の画像を登録するとよりユーザビリティが上がり、商品ページからの離脱率が下がる傾向にあるのでオススメです。
【本章のポイント】
1. バリエーションを登録する場合は、バリエーション画像も登録する。
商品画像・商品ページを改善するShopifyアプリ
ここからは、ShopifyでECサイトを構築・運営されている方向けに、商品画像・商品ページを改善するShopifyアプリを紹介致します。アプリを有効活用し、ストアのCVR(コンバージョン率)を改善しましょう!
商品ページをカスタマイズするShopifyアプリ
商品画像自体だけではなく、商品ページ全体で画像をどう見せるかもCVRを上げるには重要な要素です。以下の記事では商品ページを魅力的にカスタマイズ(例:商品バリエーションの表示方法改善)するのに役立つShoipfyアプリを紹介しています。標準機能では難しい差別化を実現できるので、是非ご覧ください。
商品画像のズーム機能や3D・動画モデル掲載を実現するShopifyアプリ
「商品画像をズーム(拡大)できるようにする」の章でお伝えした機能をShopifyで実現するには、以下のアプリを使用すると効率的です。
GO Product Page Gallery + Zoom
これはひとつ前の章でご紹介した記事でも紹介しているアプリですが、商品ページカスタマイズの一要素としてズーム機能の実装や商品3Dモデル及び動画の掲載を実現できます。価格も$2.99/月とリーズナブルです。14日間は無料ですので、一度試してみてはいかがでしょうか?
アプリ名: GO Product Page Gallery + Zoom
価格: $2.99/月
無料期間: 14日間
アプリストアURL:https://apps.shopify.com/galaxio
Cool Full Page Zoom
こちらはズーム機能に特化したアプリです。価格は先ほどと同じく$2.99/月で、30日間の無料期間が設けられています。二つのアプリを使ってみて、設定のしやすさや使用感を確認してからお好みの方を本格的に使うと良さそうですね。
アプリ名: Cool Full Page Zoom
価格: $2.99/月
無料期間: 30日間
アプリストアURL:https://apps.shopify.com/full-page-zoom
商品画像の登録を効率化するShopifyアプリ
商品画像一括登録くん
これまで高品質な商品画像を最適な量で登録することの重要性を説明してきましたが、画像枚数が増えるほど商品画像の登録にかかる時間は長くなります。しかし、商品画像の登録に時間を取られてマーケティングやECサイトの改善等にかける時間が減ってしまっては本末転倒です。
そんな課題を解決するShopifyアプリが、私たちMarketdiveが運営する「商品画像一括登録くん」です。このアプリにCSVファイルをアップロードするだけで、商品画像の登録(商品ページへの紐づけ)が自動で完了します。バリエーション画像も同時に登録できるので、画像登録の時間が長くてお困りの方は是非ご利用ください。
アプリ名: 商品画像一括登録くん
価格: トライアル:無料、スタンダード:$15/月
アプリストアURL:https://apps.shopify.com/productimager
カゴ落ち率やCVRの改善に役立つサービス
Shopifyを利用して集客したとしても、カゴ落ち率やCVRの改善を行わないと売上が上がりません。特にShopifyは仕様上商品ページから直接の決済が行えないため、途中離脱(カゴ落ち)が発生することがあります。カゴ落ち率やCVRの改善を行うためには以下のサービスの利用がおすすめです。
CommChat
株式会社ハックルベリーが提供する「CommChat」は、売上の改善につながるフォーム一体型のチャットボットです。CommChatはカゴ落ち率やCVRの改善など以下の5つの特徴を持っています。
1.複数ページへの遷移が不要なため売上の向上が期待できる
Shopifyで商品を購入するには「商品ページ→カート→チェックアウト」と複数ページを遷移しなくてはいけません。それに対してCommChatは商品ページから直接購入できるため、無駄遷移による離脱を防止できるため離脱率低下、CVR改善、カゴ落ち防止に有効です。
2.最短1日ですぐに導入できる!
通常のチャットボットではエンジニアが実装するため、お金も時間もかかってしまいます。しかし、CommChatではShopifyの設定を読み込み、自動でチャットボットを作成するため、最短1日でチャットボットの設定が可能です。簡単に導入できるため、設定のための時間がかかる心配がありません。
3.担当者1人でシナリオ改善ができる
購入率をより良くするには、データを見て細かなシナリオ改善を行うことが大切です。CommChatはドラッグ&ドロップでシナリオの並び替えやバナーの追加が即時に行えるので、マーケ担当者が思いついた改善施策や細かな変更をすぐに実行できます。社内にエンジニアがいない場合でも担当者1人で簡単にシナリオ変更が可能です。
4.チャットボットの作成数は無制限
通常、1つのチャットボットを作るのに初期費用が都度発生してしまいます。CommChatでは自動でシナリオを作成するので、チャットボットを複数作っても追加料金が発生しません。サイト全体に改善効果を広げることができます。
5.業界最安値!初期費用0円&月1万円から利用可能!
通常、決済機能を連携したチャットボットをつくるには初期費用が何十万もかかります。CommChatはShopifyに最適化して初期設定コストを大幅に効率化しているため、初期費用0円&業界最安値の1万円からご利用できます。圧倒的コスパも魅力の1つです。
Shopifyを利用して商品を販売する際に「カゴ落ち率」や「CVR」の改善にお困りの方はぜひご利用ください。
参照記事:Shopifyで決済CVを向上させるチャットボットがついに登場!
おわりに
いかがだったでしょうか?
本記事では、商品画像を工夫してECサイトのCVR(コンバージョン率)を上げる方法と、それを実現・効率化するShopifyアプリを紹介致しました。本記事の詳細に関するご質問は、末尾のお問い合わせページからお気軽にご連絡ください。
また、私たちMarketdiveはEC事業者向けのコンサルティングサービスも提供しています。そちらにご興味をお持ちいただいた方からのご連絡もお待ちしております!
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ECサイトのCVR(コンバージョン率)を上げる商品画像とは!?【Shopify事例も紹介… […]