Shopifyの商品登録を簡単に!CSVで一括インポートする方法

これから自社でECを立ち上げる方の中には、Shopifyを使ってオンラインストアを構築される方が非常に増えているようです。

Shopifyは標準機能や拡張アプリを使って多くのデザインや機能をノーコードで実装できるのが大きな魅力ですが、商品登録や注文データなどの扱いをCSVで行えるのか不安な方も多いのではないでしょうか?

また、既にShopifyでネットショップを運営していても、商品登録に膨大な時間を取られてお悩みの方も多いと思います。

本記事ではそのような方々に向け、CSVを使って商品データを一括登録する方法を、詳細知識も踏まえて紹介致します。

【この記事はこんな方におすすめ】

  • これからShopifyでECサイトを立ち上げようとされている方
  • ShopifyでCSVを使って商品登録をしたい方
  • Shopifyの商品ファイルCSVの作成方法を知りたい方
  • Shopifyでの日本語のデータを扱うために文字化けを回避する方法を知りたい方
目次

Shopifyは商品データをCSVで一括登録することができるのか

ShopifyはCSVを使った商品登録に対応しています。

商品データだけでなく、顧客データ・注文データ・入出金データなど様々なデータをCSV形式でインポート/エクスポートすることが可能です。

ただし注意点として、ファイルを出力・もしくは編集後に保存したままの状態だと日本語データは文字化けを起こしてしまいます。

そこで以下の章では、日本語データの文字化け回避方法を含め、CSVを使って商品データを一括登録する方法を徹底解説していきます。

商品データのインポート/エクスポート方法

まずはShopify上の商品データをインポート(アップロード)・エクスポート(ダウンロード)する方法を解説します。手順は以下の通りです。

  • Shopifyの管理画面を開き、画面左側にある「商品管理」をクリックする。(画像の赤丸部分)
  • 画面右上に表示される「エクスポートする」もしくは「インポート」をクリックする。(画像の青丸部分)

※在庫数量だけを変更したい場合、商品管理の直下にある「在庫」をクリックし、表示されるボタンからインポート/エクスポートを行うことも可能です。ただし以下の理由から、この機能は使わなくても問題ありません。

  • 上記手順で商品管理からエクスポート/インポートするCSVファイルでも在庫数量の変更は可能
  • 在庫ファイルはデータフォーマットが異なるため、商品データCSVとは別に用意する手間が生じる
商品データのインポート・エクスポート方法
商品管理画面から商品データをインポート・エクスポートする方法

CSVで商品登録用のデータを作成する方法

ここからはShopifyのサーバー上にCSVで作成したファイルをアップロードし、一括で商品登録や更新・編集などを行うためのファイルを作成する方法を解説していきます。

まずはフォーマットを用意する必要がありますが、それには以下2つの方法があります。

既に1点でも商品登録をしている方は①の方が分かりやすいかと思います。

まだ1点も商品登録をしていない方は②の方法で用意してください。

※ShopifyのCSVは一つの品番に複数のバリエーション(サイズ、色、柄違い等)が存在する場合、データ構造が若干複雑です。複数のバリエーションを登録したい場合、一度管理画面から複数の選択肢があるサンプル商品データを作成してエクスポートしてから、それを参考に作成することをオススメします。

Tips:複数のバリエーションが存在する商品を登録する方法

ShopifyのCSVフォーマットでは、複数のバリエーションが存在する商品は、バリエーションの数だけ同じハンドルを入力をした行を追加します。

TitleやBodyなど親品番に紐づき共通する内容は各バリエーションの行に入力する必要はありません。

サイズ名や色名など、各バリエーションに必要なオプションのみを入力します。

また、複数の画像をCSVで登録する場合も同様に同じハンドルを入力した行を追加します。

【例】

HandleTitleOption1 NameOption1 Value….Image SrcImage Position
sample-tshirtサンプルTシャツ(商品名)~~https:cdn.shopify.com/……..a.jpg1~
sample-tshirt~~https:cdn.shopify.com/……..b.jpg2~
sample-tshirt~~https:cdn.shopify.com/……..c.jpg3~
sample-tshirt~~https:cdn.shopify.com/……..d.jpg4~
shopify-productCSV-table-sample

1. 既存データをエクスポートする

上記で解説した方法既存の商品データをエクスポートし、そのファイルを編集していきます。

2. サンプルCSVファイルをダウンロードする

Shopifyの公式ヘルプ上から、商品ファイルCSVのサンプルをダウンロードします。ただしそのまま使うとサンプル商品も登録してしまうため、2行目以下は削除して使用してください。

CSVサンプルのダウンロードリンク:https://help.shopify.com/ja/manual/products/import-export/using-csv#csv

↓画像の赤丸部分をクリックするとダウンロードがはじまります。

Shopify公式ヘルプ:CSVファイルを使用して商品をインポートおよびエクスポートする

商品CSVファイルの項目解説

商品CSVファイルのフォーマットが用意できたところで、次は各項目を詳しく解説していきます。

こちらの項目はShopify公式のヘルプに筆者が追記をしたものです。この解説を参考に、商品データを正確に登録していきましょう。

EXCEL上の列番号項目名列が空欄のときに作成されるデフォルトの値(Shopify公式ヘルプを参照)管理画面上に対応する項目名解説
AHandleこの値は、Title列の値に基づいて作成されます。たとえば、Title列の値がBlack Sun Glassesの場合、この列の値はblack-sun-glassesとなります。URLハンドル(”ウェブサイトのSEOを編集する”内部)この項目が商品データCSVのマスターとなりURLとして使用されます。半角英数字と半角記号のみを使用することを推奨します。
※日本語を使用した場合、URLが長くなったりURLとして認識されず自動リンクが切れてしまう可能性があります。
BTitleタイトルこの項目が「商品名」(タイトル)として扱われます。商品一覧画面や商品ページ上部に表示される項目です。
CBody (HTML)説明商品説明文です。HTMLの記述が可能なため、画像やリンクを挿入することも可能です。ただし、エクセルファイル上で改行していても反映されないため気をつけましょう。改行したい箇所の文末に<br>と記載することで改行が可能です。
DVendorShopifyアカウントを作成したときに入力したストアの名前。たとえば、John's Apparelまたはjohns-apparelと入力されます。これは、Shopifyにログインするときに使用するストアの名前と同じになります。販売元
EStandardized Product TypeタイプShopify規定の商品タイプを入力します。これを入力することで、コレクションの作成に使用することができます。またGoogleショッピング広告の無料枠の配信もされやすくなるため、正しく設定することを推奨します。
FCustom Product Type
GTagsタグこのタグの項目を使ってコレクションを作成したり商品一覧ページでの絞り込み機能を実装することが可能です。
HPublishedTRUEの場合、この商品が公開され、オンラインストア販売チャネルに出品される予定であることを意味します。
IOption1Titleオプション名一つの品番に複数のバリエーションがある場合に使用します。例:「色」「サイズ」など
JOption1 ValueDefault Titleオプション値一つの品番に複数のバリエーションがある場合に使用します。例:「ブルー」「Mサイズ」など
KOption2オプションが複数ある場合に使用します。ない場合は空欄にします。
LOption2 Valueオプションが複数ある場合に使用します。ない場合は空欄にします。
MOption3
NOption3 Value
OVariant SKU各項目にSKU名を設定することができます。例「Original-Tshirt-red-M」など
PVariant Grams各選択肢の重量を入力します。999gの場合、999と入力します。
空欄でも問題ありません。
重量によって送料を設定している場合のみ、必須項目となります。
QVariant Inventory Tracker
RVariant Inventory Quantity0
SVariant Inventory Policydeny値がdenyの場合、在庫レベルが0になった後はこの商品を購入できないことを意味します。
TVariant Fulfillment Servicemanual3PLなどに配送を委託している場合に使用します。自社で配送を行う場合「manual」と入力します。
配送を委託している場合、管理画面の”設定”→”配送と配達”→”カスタム注文フルフィルメント”から設定を行います。
UVariant Price0.0商品価格を入力します。セール(割引)を行う場合、セール価格を入力します。
V
Variant Compare At Priceセールを行う場合、セール前価格を入力します。
WVariant Requires ShippingTRUE値がTRUEの場合、商品が物販商品であることを意味します。TRUEもしくはFALSEを入力します。
XVariant TaxableTRUE
YVariant Barcode
ZImage Src商品画像のURLを入力します。
商品画像は①管理画面から各商品に直接登録する方法と②ファイルに一括で登録する方法があります。
AAImage Position1~200までの数値を入力します。Z列に入力した画像を商品画像の何枚目の画像として表示するかを入力します。
ABImage Alt TextZ列に入力した画像のaltテキストを入力します。
ACGift Card
ADSEO TitleSEOタイトルを入力します。検索結果に表示される際のタイトルにあたります。
AESEO DescriptionSEOディスクリプションを入力します。検索結果に表示される際のディスクリプションにあたります。
AFGoogle Shopping / Google Product CategoryGoogleショッピングのプロダクトカテゴリーを入力します。これを入力することで無料のショッピング広告枠へ表示される機会も増えるため、全商品に入力することを推奨します。
各カテゴリ名などサポートされている値については<Google Merchant Centerのヘルプ>を参照してください。
AGGoogle Shopping / GenderGoogleショッピングの対象性別を入力します。
下記の値がサポートされています。
male
female
unisex
AHGoogle Shopping / Age GroupGoogleショッピングの対象年齢を入力します。
下記の値がサポートされています。
新生児 [newborn]
乳児 [infant]
幼児 [toddler]
子供 [kids]
大人 [adult]
AIGoogle Shopping / MPN商品の製造番号がある場合に入力します。無い場合や、その番号が正しい確証がない場合は空欄にしてください。
AJGoogle Shopping / AdWords Grouping
AKGoogle Shopping / AdWords Labels
ALGoogle Shopping / ConditionGoogleショッピングの状態を入力します。
下記の値がサポートされています。
new
refurbished
used
AMGoogle Shopping / Custom Product
AN~ARGoogle Shopping / Custom Label 0~4
ATVariant Weight Unitkg
AUVariant Tax Code
AVCost per item
AWStatus
active
公開は「active」
下書きは「draft」
アーカイブは「archive」
Price / International海外向けに販売している場合、これは商品またはバリエーションの価格です。価格のみを含めます。通貨記号は含めません。たとえば、9.99とします。この列の見出し名は、ストアで設定したShopify Marketsによって異なります。デフォルトのマーケットはInternationalです。デフォルトのマーケットを変更したり、新しいマーケットを追加したりすると、列ヘッダーがそれらのマーケット名とともに表示されます。詳細については、考慮事項セクションを参照してください。既存の商品を上書きすると、この列のデータにどのような影響が及ぶのかについて、詳しくはこちらをご覧ください。この列は海外向けの販売を設定している場合にのみ存在します。
Compare At Price / International海外向けに販売している場合、これは商品またはバリエーションの「割引前価格」です。価格のみを含めます。通貨記号は含めません。たとえば、9.99とします。この列の見出し名は、ストアで設定したShopify Marketsによって異なります。デフォルトのマーケットはInternationalです。デフォルトのマーケットを変更したり、新しいマーケットを追加したりすると、列ヘッダーがそれらのマーケット名とともに表示されます。詳細については、考慮事項セクションを参照してください。既存の商品を上書きすると、この列のデータにどのような影響が及ぶのかについて、詳しくはこちらをご覧ください。この列は海外向けの販売を設定している場合にのみ存在します。
商品CSVファイル項目解説

商品ファイルCSVの必須項目

商品CSVの必須列は下記の通りです。

  • 新規商品の登録時:titleのみ。ただし、handleを指定しておかないと商品URLがランダムに決定されてしまうため、管理上の観点からもSEOの観点からも文字列を指定することを推奨します。
  • 既存商品の更新時:handleとtitle

日本語を含むデータの文字化けを回避する方法

エクスポート(出力)したファイルの文字化けを回避する方法

Shopifyからエクスポートしたファイルは、そのままの状態だと日本語のファイルは文字化けしてしまっています。

そこで、EXCELの「データ」→「テキストまたはCSVから」を選択し、Unicode(UTF-8)を選択して開き直してください。

こうすることでエクスポートしたファイルでも文字化けを回避した状態で開くことができます。

文字化けを回避する方法
Unicode UTF-8を選択して開く

インポート(アップロード)するファイルの文字化けを回避する方法

作成した商品データをインポートする際にも、日本語ファイルをそのまま.csv形式で保存しインポートしてしまうと、データが文字化けして登録されてしまいます。

そこで、EXCELで作成したファイルを保存する際、保存するファイル形式は”CSV UTF-8”を選択してください。

これでインポートするデータの文字化けを回避することができます。

CSV UTG-8を選択して保存する

注意点

既に登録済みの商品データを更新・編集する場合は、基本的には画像赤丸部分にチェックを入れるようにしてください。

チェックを入れることで、編集したファイルに空白部分があっても元データに情報が入っている場合はその情報が残ります。

逆に削除したい項目がある場合は、このチェックを外し項目内のデータを空白にしたファイルをインポートすることで、当該項目を削除することができます。

既に登録済みの商品データを更新・編集する場合

商品画像の登録を効率化する方法(商品画像一括登録くん)

ここまで商品登録を効率化する方法紹介してきましたが、それはあくまで「商品データ」の話であり、これだけでは「商品画像」までは登録できません。

商品画像を各商品ページに登録する方法は、以下の別記事で詳しく説明しているのでご覧ください。

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上記の記事でも述べていますが、現在(2022年9月11日時点)のShopify標準機能では、各商品ページに画像を一括で「登録」する方法は存在していません。例えば商品画像をストアに一括で「アップロード」は出来ますが、それを各商品に「登録」する作業は非常に非効率なのが実態です。

その課題を解決するため、Marketdiveは2022年9月にShopifyアプリ「商品画像一括登録くん」をリリース致しました。

このアプリを使えば、商品ごとの画像ファイル名を書いたCSVファイルをアップロードするだけで、商品画像の登録が完了します。画像登録にかかる時間を劇的に削減できますので、是非一度インストールしてお試しください!

商品画像一括登録くんを無料で使う

最後に

いかがだったでしょうか?

商品データの更新はECサイトの運営において日々行うもので、担当者の作業時間を大幅に使います。

少しでも効率よく商品登録や商品データの編集を行えるようになることで、担当者が他のマーケティングなどの業務に集中することができるため、効率化することは非常に重要な意味を持ちます。

今後は商品データを編集する際に使えるエクセルのテクニックなども紹介していければと思います。是非更新をお楽しみに!

EXCELのテクニックやアプリの選定、弊社アプリ等に関するお問い合わせについては、以下お問い合わせ欄からお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

MarketdiveはShopifyパートナーであり、独自に開発したShopifyアプリ「商品画像一括登録くん」を運営しています。またEコマース専門家として、Shopifyを中心にEC事業及びデジタルマーケティングのコンサルティングを提供しています。

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